ご 挨 拶

  一般社団法人日本医療福祉設備協会主催の「日本医療福祉設備学会」は、本年で第44回を迎え、11月25日(水)と11月26日(木)の2日間、東京ビッグサイトにて開催致します。また、併設展示HOSPEX Japan 2015は、一般社団法人日本能率協会との共催で、11月25日(水)~27日(金)の3日間、同時開催されます。

 日本では、2025年にはいわゆる団塊世代が後期高齢者(75歳以上)となり、国民の3人に1人が後期高齢者になる状況にあります。医療・福祉サ-ビスの需要者の高齢化のスピ-ドは、加速度的に高まってきています。

 一方、供給面での医療・福祉資源を見ると、代表的ないくつかの指標でもある総病床、看護師、老健・特養等の利用可能者および医療・介護の余力などは、国内で大きな地域差があります。また、スタッフ数や施設設備面での高度急性期施設の医療密度が低く、高度急性期病床は過剰状態にあり、亜急性期病床は不足傾向にあると言われています。

 以上のような背景の中、今後の医療施設・福祉施設はいかにあるべきか、医療施設(病院)、福祉施設が個々単独にそれぞれの需要に対応していくのではなく、それぞれの施設が得意とする分野・領域を生かして工夫・努力し、地域住民の医療・福祉需要に連繋して応えていく考え方もあり得るのではないかと考えます。また、場合によっては、需要・供給サイドだけでは解決できず、行政関係者に協力をお願いすることもあるかも知れません。

 このような状況の中で、医療・福祉施設の再編を視野に入れ、給排水・衛生・空調・電気・通信・医療ガスをはじめ、各種医療・福祉設備はどうあるべきか、ホスピタルエンジニアリングはどうあるべきかを考えるためにこのテ-マを設定しました。

 本学会では、将来のホスピタルエンジニアリングについて、多くの関係分野の方々から研究および提案を発表して頂き、日本の新たな医療・福祉施設および同設備に関する供給・需要の関係に応えていく、手掛かりを得る「場」にしたいと考えています。

 講演、シンポジウムおよび報告などでは、座長(司会者)と発表者の両者が進行していく型にはまったものではなく、質疑応答が盛んに行われ、会場の皆様一人ひとりが身を乗り出して積極的に参加できるような「会場一体型」の学会運営を考えています。

 皆様方の積極的なご協力・ご参加を是非お願いしたいと思います。

第44回日本医療福祉設備学会
学会長  小 室  克 夫