ご 挨 拶

 一般社団法人 日本医療福祉設備協会が主催しております「日本医療福祉設備学会」は、10月26日(水)と10月27日(木)の2日間、東京ビッグサイトにて開催されます。本年は、昭和47年(1972年)10月14日に開催されました第1回の(旧)日本病院設備学会(日本医療福祉設備学会の前身)から数え、第45回目の開催になります。併設展示 HOSPEX Japan 2016は、一般社団法人日本能率協会との共催で、10月26日(水)から28日(金)の3日間、同時開催されます。本年は、例年11月に開催しておりました学会並びに併設展示を、1か月早めての開催になります。なにとぞ、ご準備、ご予定の程、宜しくお願い申し上げます。

 わが国は、先進諸国に例を見ないスピードで、少子高齢社会に突入しました。生産人口が急速に減衰し、老齢者が増加する中で、医療福祉分野はこれまでの優れた医療制度や福祉政策を維持・発展させなければならない課題に直面しております。高機能病院には、これまで以上の負荷にも対応できます効率化が求められますとともに、大規模災害時にも、病院機能をマヒさせることなく、被災者救護に応じられる強靭性も求められております。ともすれば高機能病院に集中してしまう負担を平準化するため政策として、地域包括ケアにシフトした地域医療の充実も同時に進められようとしております。医療福祉分野や国民の安全と健康を守る最前線に位置しますが、今はこの環境変化の激動の真っただ中にあり、真摯にこの状況への対応を進めているものと思われます。このような少子高齢社会の中で、国民の健康意識やライフスタイルは、地球環境問題への認識の深まりや人間らしさの追求から、ともすれば人の気持ちを忘れがちな合理化や効率化一辺倒ではなく、「環境にやさしい生き方」、「自然との融合」、「コミュニティ志向」など医療環境の運営やデザインも転換期を迎え、新たなモデルが求められております。

 このような状況の中で、第45回「日本医療福祉設備学会」では、医療、工学、経営学にまたがる幅広い分野融合による情報収集と先進専門情報の場を提供し、平時にも非常時にも、途絶えることなく求められる機能を発揮できる医療・福祉・保健に関する設備・機器の総合的な学術情報の提供を目指します。本年は、「いざという時、頼りになるホスピタルエンジニアリング」という目標を掲げ、一般の建築設備とは異なる、医療・福祉施設に関わるがゆえに特別で、高度な知識・運用技術が求められ、高い品質、24時間365日の不休の稼働が求められる医療福祉に関わる設備機器、設備システム、その運用に関わる最新の情報を提供いたします。また、2011年3月の東日本大震災に象徴される地震や、昨今話題になる火山噴火に伴う大規模災害、また、台風、集中豪雨など地域の大規模洪水などの自然災害への備え、鳥インフルエンザ、エボラ出血熱など、大規模な感染性疾患のパンデミックへの備え、昨今海外で話題となる爆発物やBC兵器を用いたテロへの備え、なくならない医療・福祉施設内での日常的な感染リスク(結核や呼吸系感染症)などの医療・福祉環境を取り巻くリスクに関して検討と議論の場を提供いたします。

 会員の皆様をはじめ、関係の皆様の多数の参加をお持ち申し上げております。

第45回日本医療福祉設備学会
学会長  加 藤  信 介